オオカミがやってきた!(絵本)普通とは逆の立場を描いたユーモアある作品



うちだちえ 著
山口マオ 絵
童心社 出版
おすすめ年齢:3~5歳児

■あらすじ■
あるところにひつじ達が暮らすひつじの村がありました。
自分達で家を建てたり、畑を耕して暮らしていました。

ある日そこへ一匹のオオカミが現れました。
村を見下ろす崖の上からオオカミが村を覗いていて、
それに気が付いたヒツジ達。

緊急会議を開き、「みんなで逃げよう」「草を上げて帰ってもらおう」など
様々な意見が出ましたが、
村長が一言「そんな弱気じゃだめだ!二度と来ないように怖がらせよう!」

さあその号令で村のひつじ全員でオオカミを怖がらせる大作戦が始まりました。
果たしてどんな作戦なのでしょうか…



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■レビュー■
始まりは、羊の住む村にオオカミがやってくるというごく普通の物語ですが、
対策として羊達がとった行動が面白い。
なんとあの手この手でオオカミを怖がらせるというものです。

「ひつじに噛まれても大丈夫な様にしてあげる」と言って大きな注射をしたり、
自分達の毛をたくさん集めてそれを固めて、巨大な羊になったり、
いちごの汁を口につけて、大人数でオオカミを囲んだりと、
良く考えられています。

普段とは立場が逆転してしまっている状況を自然と作りだしているのが面白いです。

僕が印象に残ったのが、一番最初に作った看板です。
「ひつじの特徴・まるまるふとっている・おっとりしている・はしるのがおそいのですぐにつかまる」
と、オオカミに来てほしくないのに逆の事を書いてオオカミをおびき寄せています。
この看板を見てオオカミはよだれをたらし、早く食べたい気持ちと共に、
心に油断が生まれたことでしょう(笑)
大人が読んでも関心してしまいます。

■読んだ子どもの姿■
最初は、「オオカミのほうが強いから怖がらせることできる?」などと
ひつじを心配していますが、
話が進むにつれ、「オオカミさんかわいそう」などとオオカミを心配するようになります。

イラストも独特の味があるので、
終盤の草陰からたくさんの目が出てるページでは、
その目の多さに驚いたり、オオカミと一緒に怖がったりします。
自然と絵本の内容に集中してくれることでしょう。


絵本を読んだ後に、
「みんなならオオカミが来たらどうしたらいいと思う?」
などの質問をして話を膨らますのも楽しいですよ。
いろいろな物の考え方の根っこを育むのにぜひ


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